【実践コラム】起業家のミッションと財務部長のミッション
…ゼロから事業を創造する起業家と資金を管理する財務部長の役割は大きく違います
「6,000万円のお金を貸してあげる。」と言われたら、普通の人は「6,000万円も借金するのは嫌だ。」と思うでしょう。
しかし、
「6,000万円あればどんな事業が出来るかな。」と想像を膨らませる人がいます。起業家です。
弊所が提供する財務部長の代行サービスは、そのような起業家の方々を支えるサービスです。
あるお客様の事例を紹介します。
お客様は20代後半の青年で、インターネットビジネスで起業しました。
2年半ほど前、創業融資を受けたいという相談で来所されたのがお付き合いのきっかけです。
自己資金に不安がありましたが、何とか400万円を調達してビジネスをスタートしました。
十分な資金を持てない中での起業でしたが、半年後には月商が1,000万円になりました。
「資金があればもっと売上を伸ばせますか?」とお聞きしたところ、
「まだまだ売上を伸ばす自信がある。」との回答が返ってきたため、さらに700万円の資金を調達して様子を見ました。
すると月商はさらに拡大し2,000万円弱となりました。
弊所の役割は財務部長ですので、どうやって売上を上げるかという点には関知していません。ただ、社長様は「売る力」を有していることが分かったため、さらなる成長資金の調達を提案しました。社長様も、「やりたいことがもっとあるので、出来る限りの資金を調達して欲しい。」
と応じられました。
以降、社長様は事業の拡大に専念し、弊所は資金調達に取り組みました。
その結果、設立2年半が経過した時点で累計6,000万円の資金を調達し、業績は年商3億円、経常利益1,500万円のペースで推移しています。
ゼロからビジネスを立ち上げるのは大変難しいことです。そのような困難に個人的なリスクを負ってまで挑戦する全ての社長様は尊敬に値します。同社の社長様も、資本金100万円で事業を開始しましたが、今では十数名の雇用を生み出したほか、累計で700万円弱の納税を行っています。大きな社会貢献です。
事業力を有している社長様は、事業を拡大するために他人資本(借入)を活用することを厭いません。返せなくなる心配より何かに挑戦したいという意欲が勝るのでしょう。
しかし、必ずしも資金調達が得意ではありませんので、最大限の資金調達が出来ている社長様は少ないように感じます。
弊所は、事業力を有した社長様が最大限の資金調達をできるようサポートすることをミッションとしています。是非ご相談ください。