【お役立ち情報】平成29年度に新設予定の助成金について


…「働き方改革」に向けて新たな助成金が創設される予定です

政府が掲げる「働き方改革」の方針を受けて、厚生労働省は、従業員の能力や仕事の成果を賃金に反映させる人事制度を導入した企業に助成金を支給する準備を進めています。
新しい助成金は、能力や成果が賃金に反映される制度の導入を促進することで、従業員のやる気を引き出し、企業の生産性向上を図ることを目的として、成果型賃金制度を導入し、賃金の引き上げや離職率の低下、生産性の向上要件を満たした場合に、1社あたり最大130万円を支給するというものです。

■助成金の概要
1.仕事の評価を賃金に反映させる制度を新たに設けた企業を対象に50万円を支給。
2.さらに1年後に次の要件を満たした場合に80万円を支給。
(1)生産性が一定程度向上している。
(2)離職率が数ポイント低下している。
(3)賃金が2%以上増えている。

旧来の年功序列型賃金は、勤続年数に応じて能力も上がるということを前提とした賃金体系になっていますが、これだと能力や成果に対する評価が十分反映されないということから、従業員のやる気を妨げる要因になっていると言われてきました。
このため旧来型の賃金制度、人事システムの改正を促進させることで、生産性の向上を促し、さらに、円滑な賃上げや離職率の低下を図っていく狙いがあるようです。
平成29年度(4月以降)から始める予定で、具体的な支給要件等は未定ですが、初年度は7,800件分の予算が計上されて準備が進められています。

新しい助成金制度は、政府が掲げる「働き方改革」の一環です。
これからもこの「働き方改革」、それともう一つ「生産性向上」を目的とした助成金の創設が検討されると思われます。
「働き方改革」や「生産性向上」をお考えの方は、助成金の活用もご検討ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。