【実践コラム】企業成長の2つのステージについて
…安全性確保から積極的投資への転換が必要です。
多くの企業、特に新興企業や中小企業にとって、財務管理は常に重要な課題です。この課題に対処するため、企業の成長を2つのステージに分けて考えてみましょう。
■ 第1ステージ:安全性の確保
最初に取り組むべきは、企業の存続を確実にすることです。
これは「守りの姿勢」と呼べます。
具体的には、
- 十分な現金(キャッシュ)を確保する
- 不測の事態に備える
- 倒産リスクを最小限に抑える
この段階では、手元資金を増やすことに重点を置きます。まだ利益は十分に出ていないでしょうから、日本政策金融公庫や保証付き融資を積極的に活用し、手元資金を潤沢に保ちます。
■ 第2ステージ:積極的な成長戦略
ある程度の安全性が確保できたら、次は「攻めの姿勢」に転じる必要があります。
なぜなら、
- 現金を単に保有しているだけでは、わずかな利子収入しか得られない
- 企業の真の成長には、積極的な投資が欠かせない
ここで重要なのは、新たな資金需要を自ら創出することです。これは必ずしも大規模な新規事業だけを意味しません。現状を少しずつ改善する小さな投資も、立派な成長戦略となります。
■ 具体的な投資アイデア
- 人材強化:営業部門を拡充し、売上増加を狙う
- IT投資:業務効率を向上させ、生産性を高める
- 専門家の招聘:例えば、経験豊富な工場長を雇い、製造プロセスを改善する
- M&A:相乗効果が期待できる企業との合併や買収を検討する
■ 経営者の真の役割
限られた資金をどこに投資すれば最も効果的に事業が成長するか、その見極めが経営者の重要な役割です。実際、投資先の選択肢は多すぎるほどあります。だからこそ、優先順位の決定が重要になります。
■ まとめ
- まずは十分な安全性を確保する
- 次に、積極的な投資姿勢に転換する
- 小さな投資機会も見逃さない
- 限られた資金の最適な配分を常に考える
企業の持続的な成長には、「守り」から「攻め」への転換が不可欠です。安全性を確保した後は、成長のための資金獲得と効果的な投資に積極的に取り組みましょう。そのためには、銀行からの借入が不可欠です。
守りの資金、攻めの資金、それぞれ調達のポイントが異なりますので、
資金調達を検討しておられる経営者様は是非ご相談ください。
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