【経営コラム】社長は100%自責思考で
…隕石に当たっても自分の責任
過去の失敗を経て、再起を図ろうとする社長様からの相談を時折受けます。また、再起の末、成功を収められた社長様も少なくありません。逆に、失敗を繰り返す社長様もおられます。
■成功するか?失敗を繰り返すか?の差は、過去を総括できているかどうかで決まります。
○「前回失敗した理由が自分以外にある」とおっしゃる社長は、失敗を繰り返します。運が悪かった、だまされた、景気が…このような言い訳を繰り返す人は、ほぼ間違えなくこれからも失敗します。
- 運が悪かったは、「判断を間違えた」であり、「判断を間違えるのは自分自身の判断基準が悪かった」からです。結局、自身の能力不足です。
- だまされた、景気が…これも同じです。運が悪かった、だまされた、景気が…すべての事象を自身の問題として認識できない間は、何度でも同じ過ちを繰り返します。
○再起した会社が経営危機に陥る理由は、前回失敗した理由と同じです。売上至上主義、無管理経営で、ただやみくもに売上の拡大に奔走する社長が経営危機対策の相談に来所されました。
直近期大幅な増収でありながら、営業赤字に転落しています。
増収でありながら、利益率の大幅な低下、固定費の増大になっています。そして、「売上をいくら伸ばしたら黒字になりますか?」とおっしゃいます。
前回の失敗の理由をお聴きすると、「リーマンショックによる景気の後退と、銀行の貸し渋り」と総括されます。
○この社長は、「安売り症候群」と呼ばれる病に侵されています。利益率より売上高、経営管理より、我武者羅に売り歩く…このような病です。前回の失敗も同じでした。今回も、同じ病が原因で経営危機に直面しています。
■失敗の原因を確実に総括しておかないと、過ちを繰り返します。原因を退治してください。
○(当事務所)「今回の経営危機の原因は、売上至上主義と無管理経営に端を発した収益の悪化です。この結果を招いたのは、100%社長様、あなたの責任です。社長は、『安売り症候群』という社長の病を患っています。前回の失敗の原因も、(事情をお聴きすると)今回の原因と同じです。リーマンショックや銀行の貸し渋り等ではありません。この病を治療して直さないと、再度破たんします。」と助言しました。
◎(相談者様)「よくわかりました。どうすればよいですか?」
○(当事務所)「まず、売上高・粗利益率・固定費の三つをバランスよく構成する月次の経営計画を作ります。売上至上主義を脱して、バランスの良い経営を目指します。その上で、進捗を月次で管理します。当事務所(病院)がお手伝いいたします。『安売り症候群』、利益率より売上高、経営管理より、我武者羅に売り歩く…この病の完治を目指しましょう。」
■失敗を経験することは、本来無駄ではありません。学んだ分強くなることができるからです。
○賢明な社長は、前回の失敗の原因をしっかりと自覚して、総括をしっかり済まされておられます。同じ轍を二度は踏まない、この決意で臨まれます。
○一方、前回の失敗の責任を、自分以外の外部要因に転嫁されておられる社長は、失敗の総括ができていないために、同じ過ちを繰り返しがちです。
他人の責任で自分が失敗することなど100%あり得ません。失敗したら、必ず総括して、次に生かしてください。(小さな失敗でも)これを繰り返すことで、社長力が磨かれていくはずです。
このような相談も承ります。まずは、ご相談ください。
※銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、クライアントに『お金の心配をできるだけしない経営を行ってもらう』ための新しい機能(=金融機関対応を含む財務の機能)を持つことを宣言いたします。我々は、『税理士』ではなく、『新・税理士』です。遠慮なくご相談ください。
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