【お役立ち情報】両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)について
…助成金を活用して女性の活躍推進に取組んでみませんか。
先日、世界経済フォーラム(WEF)が、各国の男女格差の大きさを調査した「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」の2019年版を発表しました。その調査によると、日本は調査対象となった世界153カ国中121位で過去最低(2018年は110位)、先進7カ国(G7)の中でも最低だったとのことです。
ジェンダー・ギャップ指数では、各国の男女の格差を経済・教育・健康・政治の4分野で分析していますが、その中には企業における女性管理職の割合も対象になっています。
今後、男女格差を埋める施策がさらに加速していきそうです。
両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)は、女性活躍推進法に基づき、自社の女性の活躍に関する「数値目標」と、その達成に向けた「取組目標」を盛り込んだ「行動計画」を策定し、計画に沿った取組を実施して「取組目標」を達成(実施)した事業主や、「数値目標」を達成した事業主を支援する助成金です。
この助成金を活用して女性の活躍推進に向けた取組を検討されてはいかがでしょう。
概要をみておきましょう。
■対象事業主
常時雇用する労働者が300人以下の中小企業事業主が対象です。
■助成金の種類
助成金には、次の2つのコースがあります。
(1)加速化Aコース
行動計画の数値目標を達成するため、取組目標に取り組み、当該取組目標を2つ以上達成した場合に支給されます。
【対象となる目標】
・女性の積極採用に関する目標
・女性の配置・育成・教育訓練に関する目標
・女性の積極登用・評価・昇進に関する目標
・多様なキャリアコースに関する目標
(2)加速化Nコース
行動計画に定める取組目標に取り組み、当該取組目標を達成後、当該数値目標を達成した場合に支給されます。
※行動計画とは、「女性活躍推進法」に基づき事業主が策定する一般事業主行動計画のことで、以下の状況を把握し、女性の職業生活における活躍を推進するために改善すべき事情について分析した上で、計画期間、達成しようとする目標、実施しようとする取組の内容およびその実施時期を定めるものです。
助成金の申請にあたっては、あらかじめ行動計画を策定し、労働局への届出、労働者への周知、女性の活躍推進企業データベースへの掲載による公表が必要となります。
・採用した労働者に占める女性労働者の割合
・男女の継続勤務年数の差異、労働時間の状況
・管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合
・その他のその事業における女性の職業生活における活躍に関する状況
■支給金額
各コース共に1事業主1回限りで次の金額が支給されます。
※( )内は生産性要件を満たした場合の金額です。
1.加速化Aコース: 38万円(48万円)
2.加速化Nコース
(1)行動計画に取組んで、管理職に占める女性労働者の割合が上昇して15%以上となった場合:47.5万円(60万円)
(2)上記(1)に該当しない場合:28.5万円(36万円)
詳しくは厚生労働省のパンフレットをご確認下さい。
https://www.mhlw.go.jp/content/000552961.pdf
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。