【実践コラム】短期プロパー借入を返済額ゼロ円でリスケした事例
…資金の好循環を生み出しましょう
短期間で大きな成長を遂げる会社があります。
「商品やサービスがヒットした。」「広告宣伝が当たった。」等の要因が考えられますが、最も注目したいポイントは、それが単年度の成功に留まらず連続して起きていることです。
業績を拡大し続けるためには、顧客を創造し続けなくてはなりませんが、顧客を創造し続けるために、十分な資金を用意することが重要です。この資金調達力が成長のカギです。
ビジネスの規模は資本の規模と相関関係があります。近年はインターネットビジネスを中心として、小資本でもビジネスを始められるようになりましたが、世界有数のIT企業の資本金や負債の額を見ても、ビジネスとして規模を拡大するためには、やはり資本が必要であることは明白です。
中小零細規模企業が十分な資金を用意する手段は、「銀行からの借入」です。銀行からの借入可能額は、簡易キャッシュフロー(純利益+減価償却費)で決まります。よって、単年度の好業績で終わるか、連続して好業績を上げられるかの分岐点は、決算の対処方法にあります。
◆例年の純利益は300万円程度だが、ある年に1,000万円の純利益が出るとしたら・・・
(減価償却費は0とします。)
・A社長の対応
納税が気になるため、例年通りの300万円に利益を近づけようと奮闘しました。
結果、最終500万円の純利益で落ち着きました。
・B社長の対応
気にせず1,000万円の純利益を上げました。
純利益の7倍の融資を受けられると仮定します。
A社の借入可能額は3,500万円、B社の借入可能額は7,000万円になります。
利益の額は500万円の違いでも、調達力は実に3,500万円の差がつきます。
翌期、A社は3,500万円の融資を受けて、前年並み500万円の純利益を目指します。
一方B社は、7,000万円の融資を受けて2,000万円の純利益を目指します。
その結果、さらに翌年の利益の差は1,500万円になり、調達力の差は1億500万円に拡がります。
さらにその翌年は・・・5年後の差は驚くほど拡大します。
弊所では、中小零細規模企業の財務戦略として、利益をてこにして資金を調達し、その資金でさらに利益を拡大する、「資金の好循環経営」を提唱しています。但し、リスクに備えて資金を常備しておく、「資金のダム経営」との併用が必須です。
これらを実践して実績を上げている事例が多数あります。
ご興味のある方はお問い合わせください。