【実践コラム】財務が会社にもたらすもの
…まずは財務活動の具体的な中身からご説明します
あるお客様との会話です。
「『財務』という単語を日常使っているが、よくよく考えると『財務』とは何かが分かっていない。何となく『財務分析をするようなこと』と理解しているが正しいか?」とのご質問がありました。
確かに一口に「財務」といっても広範囲に渡るため、言葉の定義が人それぞれ違っている可能性があります。辞書で「財務」と調べても、「財政に関する事務」となっており明確な定義は分かりません。
財務の定義を明確にするために、まずは目的から考えてみます。
財務の究極の目的は、「資金に困らないこと」です。よって、資金に困らないために行う活動を「財務」と定義すると分かりやすいのではないでしょうか。
資金に困らないために行う代表的な活動は、「ファイナンス(資金調達)活動」です。ファイナンス活動とは、単に銀行に融資を申し込むことではありません。銀行から融資を受けやすくするために、常日頃から行う以下の活動もファイナンス活動に該当します。
■ 具体的なファイナンス活動の例
・会計数値をタイムリーかつ正確に集計する。
・集計した財務諸表を見て財務状態をチェックし、改善を促す。
・資金繰り表を作成して資金管理を行う。
・事業計画書を作成して財務目標を明確にする。
・銀行に対するディスクロージャーを継続的に行って信頼関係を構築する。
・資金が必要な時には資金使途と返済原資を明確にした資料を作成し、金融機関に案件説明を行う。etc
人材の少ない中小企業は営業活動が最優先ですので、ここまでのファイナンス活動を実施している会社は殆どないと思います。しかし、営業活動をしっかりやられている会社ほど、財務活動に力を入れると大きな効果を得られます。弊所が提供している「財務部長代行サービス」を導入いただいたお客さまの感想を
紹介します。
■ 財務をプロに任せると・・・
- 運転資金に余裕ができ資金面の不安が減りました。/加工業S社
- 企業規模に比べて大きな資金調達が成功し、保証金の高い好立地の物件を取得することができました。経営のステージが変わったと感じます。/飲食業A社
- 資料の作成など、銀行対応に費やしていた時間が削減できました。/建設業M社
- 銀行の対応ががらりと変わり、お付き合いがうまくいくようになりました。/卸売業K社
もちろん、営業活動をしっかりやっていれば最低限の融資を受けることはできます。しかし、金融機関との信頼関係が強固ではありませんので、事業をスケールアップするための融資に難色を示されたり、少し赤字を出しただけでネガティブな対応を取られたりします。
財務は、お金の心配をせずに、落ち着いて経営に専念できる環境をもたらします。弊所の財務部長代行サービスにご興味のある方は、是非、お問い合わせください。