【実践コラム】融資の種類と難易度
…事業資金借入の経験が全くない経営者様に向けて一般的な金融用語を解説致します
資金調達のご相談時に、「プロパー融資って何でしょうか?」「保証協会って何でしょうか?」と聞かれることがあります。
私たちは日常的に使っている言葉ですが、大部分の方は金融機関から事業資金の融資を受けた経験などありませんので、わからないのは当たり前のことです。
これから起業される方、独立して間もない社長様に向けて、一般的な金融用語を解説致します。
◆プロパー融資とは
プロパー融資とは、民間金融機関が自身のリスクで実行する融資です。
◆信用保証協会 保証付融資とは
保証付融資とは、民間金融機関が自身のリスクで融資出来ない場合に、信用保証協会の保証を取って実行する融資です。
信用保証協会とは、中小企業の資金調達を円滑にするため、債務の保証を行う公的な機関です。
◆日本政策金融公庫の融資とは
日本政策金融公庫とは、自身のリスクで融資を行う公的な金融機関です。
信用保証協会の保証は一切必要としません。
融資の種類は、金融機関の種類と信用保証協会の保証の有無で分かれます。
以下は融資の種類を難易度の高い順に並べたものです。ご確認ください。
1.都市銀行プロパー融資
2.地方銀行プロパー融資
3.信金信組プロパー融資
4.信用保証協会保証付融資
5.日本政策金融公庫の融資
信用力が最も低い創業時には、公的な機関である日本政策金融公庫から融資を受けるのが通常です。事業の実績が2期出来れば、次に信用保証協会の保証を受けて民間の金融機関と融資取引を開始します。その後は事業の実績に応じてプロパー取引を開始するのが一般的な流れです。
※あくまでも一般的な例です。
他にもリースやノンバンクの事業者向けローン等がありますが、用途が限られたり、金利が高かったりしますので、補完的な利用をおすすめします。