【実践コラム】金融機関には2種類のNGがあります
…お断りではなく融資承認に至っていないだけかもしれません
資金調達をお手伝いさせて頂いたお客様から「金融機関の対応が全然違いました。どのようなテクニックを使われたのですか?」と聞かれることがあります。当事務所が特別なテクニックを持っているように感じて頂けた瞬間ですが、実は特別なテクニックを持っている訳ではありません。
一度断られた融資でも、金融機関の方が理解しやすいよう説明のポイントを的確に絞り込み、資料を作成するなどにより融資を受けられることがあります。しかし、それは当事務所がテクニックを駆使した訳ではなく、元々お客様自身が融資を受けられる実力を有していただけです。
金融機関の審査の流れは下記になります。
(下記のような審査工程が実際にある訳ではありませんが金融機関の考え方として理解してください。)
1.まず、各企業共通となる第一の審査基準によって、融資が出来る企業と出来ない企業に大別します。
2.第一の審査基準をクリアした企業に対し、個別事情を勘案した第二の審査を行い、最終的な判断を下します。
お伝えしたいことは、
「第一の審査をクリアしているが、第二の審査で融資に至っていない企業が相当数ある。」ことです。
第一の審査基準を大きくクリアしている企業は細かな説明など必要なく融資を受けることが出来ます。しかし、第一の審査基準をぎりぎりクリアしているような場合は詳細な説明が必要です。「総合的な判断で・・・」と断られた方でも、実は「融資は可能だが説明不足により融資に至っていない」だけかもしれません。
第一の審査でNGの場合は本当の意味で「お断り」です。当事務所が関与したところで結果を覆すことは出来ません。第二の審査でNGの場合は、説明を加えることで融資を受けられる可能性は残っています。当事務所では、各社の個別事情を勘案した、金融機関の評価を得られる説明資料を作成できます。この辺りの対応方法を「テクニック」と呼ぶのであれば、テクニックを駆使してお力になれるかもしれません。