【経営コラム】創業したら法人に魂を吹き込んでください。


…「ゴルフのことだけを考えながらゴルフをやっているような人間を社長に選ばない」(稲盛和夫氏)

※相応の会社を作りたいのなら…との前提でのお話です。

『法人とは、自然人以外で、法律によって「人」とされているものをいう。「人」とは、法律的には、権利義務の主体たる資格(権利能力)を認められた存在をいう。つまり法人は、自然人以外で、権利能力を認められた存在ということになる。』

(ウィキペディアより引用)

我々人間は、一時も休むことなく、継続的な活動を続けています。故に命をつなげています。一方、自然人でない法人は、法律によって「人」とされていますが、それは無機質な物でしかありません。誰かが、ここに魂を吹き込まなければ命を持ちえません。
法人の命は、24時間365日、一時も休むことなく、誰かが生を与え続けることでのみ存命します。

法人に魂を吹き込めるのは社長です。これが代表者の最初の仕事、そして、代表者である限り永遠に続けて行かねばならない仕事です。
○貴方は、貴社(=法人)に生を与え続けていますか?
○眠りについている間、法人に生を与えることをおろそかにしていませんか?
○休日に、法人のことを忘れ去っていませんか?
○余暇に呆けて、法人をないがしろにしていませんか?
社長として、24時間365日、全身全霊で会社に生を与え続ける覚悟が必要です。

社長だけではありません。
店舗の責任者が、本来無機質なお店に生を与え続けることができておれば、そのお店は呼吸を続けます。部門の責任者が、本来無機質な部門に生を与え続けることができておれば、その部門は命を持って活動を続けます。
店長・部門長…責任者の責務は、自店・自部門に生を与え続けることで、無機質な物を生ある者に格上げすることです。

○「24時間365日眠るな」と言っているのではありません。
○「休みを取るな」と言っているのではありません。
○「余暇を楽しむな」と言っているのではありません。
◎「どんな時も、法人や自部門のことを忘れないであげて欲しい」
と言っているのです。

経営者が経営を考える時間の分母は24時間×365日=8,760時間です。
執務の時間中は当然のこと、休息時や睡眠時にもできるだけ会社のことを思いやってあげる必要があります。そうしなければ、法人は絶命してしまいます。

だからこそ、余暇や休息が必要です。意識して体を休め、気を晴らす必要があります。
それでも…「ゴルフのことだけを考えながらゴルフをやっているような人間を社長に選ばない」と、稲盛和夫氏〔京セラ名誉会長〕が講演でおっしゃっておられました。

何を目指すかにもよりますが、一定以上の企業体を築き上げたいと考えるなら、こんな生き方が必要なようです。多くの偉人が口をそろえておっしゃっておられます。

貴方は、貴社(=法人)に生を与え続けていますか?そして、このような生き方に賛同してくれる部門長を一人でも持っていますか?自問自答してみてください。

※銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、クライアントに『お金の心配をできるだけしない経営を行ってもらう』ための新しい機能(=金融機関対応を含む財務の機能)を持つことを宣言いたします。我々は、『税理士』ではなく、『新・税理士』です。遠慮なくご相談ください。